iPhoneをDFUモードで強制初期化と修復!起動と解除方法を解説

2022/08/31

iPhone

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iPhoneのDFUモードについて解説します。

DFUモードは、操作できないような場合も強制的に初期化することができます。その上で、ソフトウェアなどに原因があれば、修復してくれます。

iPhoneを初期化(工場出荷時の設定)する方法は、いくつか存在します。

設定からiPhoneをリセットするやり方、リカバリーモードを使用するやり方などがあります。

DFUモードは、これらの操作がそもそもできない場合、試したけれど解決しなかった場合でも、問題を解消できる可能性があります。

ここでは、DFUモードの説明と、どのような問題を解決できるのか、起動方法、解除方法についても解説しています。

DFUモードとは?

DFUモードとは、Device Firmware Update(ディバイスファームウェアアップデート)の略です。インストールされているソフトウェアやファームウェアを再インストールすることができます。

もっとも基本的な部分であるファームウェアが破損していても修復することができるのが、DFUモードです。

ファームウェアとは?

ファームウェアとは、コンピュータや電子機器などに内蔵されるソフトウェアのことです。ファームウェアによって、電子機器が制御されています。ようするに、ハードウェア(端末)を正しく動かすためには、ファームウェアの安定は欠かせないものです。

iPhoneの場合は、「iOS」がファームウェアに当たります。「iOS」のアップデートは、ファームウェアの新しい機能の追加やバグの修正が目的で、iPhoneを便利に効率よく動かすために必要なものです。

また、接続された機器に対して、入力や出力などの制御をしているのもファームウェアです。

DFUモードとリカバリーモードの違い

DFUモードと同じような機能にリカバリーモードが存在します。この2つには違いがあります。

DFUモード

  • ソフトウェアやファームウェアを再インストールする機能

リカバリモード

  • ソフトウェア(iOS)を修復・アップデート(更新)する機能

上記のように、「DFUモード」と「リカバリーモード」には、明確な違いがあります。DFUモードについては、「DFUモードとは?」でも説明している通りで、もっとも基本的な部分を修復することができる機能なので、強制初期化の中でももっとも強力な方法であることがわかります。

DFUモードが必要になる不具合の内容について

DFUモードが必要になるケースについて解説します。内容によっては、DFUモードを利用しなくても解決できることもあるので、まずは、そちらを試してダメだった場合に、DFUモードを使用することをおすすめします。

ファームウェアの破損

ファームウェアの破損は、DFUモードでしか修復することができません。

ファームウェアが故障してしまうと、iPhoneのさまざまな部分に影響してしまいます。操作不良やパフォーマンスの低下、Wi-Fiの接続が悪化する問題など、いろいろな不具合が起きてしまいます。

DFUモードで、ファームウェアを再インストールすることができれば、これらの問題が解決されます。

iPhoneが操作できない

ファームウェアの破損によって、iPhoneが操作できなくなる場合があります。電源ボタンや音量ボタンなどが押されたときに、どういう反応・動作をすればいいのか伝達する役割があるからです。

例えば、スリープ状態で電源ボタンを押すと、ファームウェアがiOSの起動を開始します。このタイミングで電源が入らない場合は、ボタン操作に正しく反応できていないことが原因の可能性があります。

リンゴループからまったく抜け出せない

リンゴループ(起動ループ)から先に進まない、繰り返してしまう場合にファームウェア破損が原因の可能性があります。

何もできずにあせってしまうかもしれませんが、DFUモードは、リンゴループの状態でも起動することが可能です。

DFUモードで、ソフトウェアを再ダウンロードすると、不具合を起こしていた原因となる部分が正常に戻るのでリンゴループを解決することができます。

ソフトウェア更新の失敗

ソフトウェア(iOS)の更新に失敗してしまうと、DFUモードの起動が必要になることがあります。

失敗してしまうと更新ができないだけではなく、更新前に戻せません。

例えば、Wi-Fiが途中で切れてしまったり、バッテリー残量の問題で更新ができなくなる場合に起こりえます。

その場合も、DFUモードでデバイスを復元することで、iOSも新しいバージョンに更新されて元に戻ります。

ハードウェア(端末)の問題

一部操作ができない場合なども、DFUモードで解決できる場合があります。前述の通り、iPhoneのファームウェアは、操作に対して決まった出力をしなさいと伝達します。

しかし、不具合により上手く出力できない場合があるからです。

例えば、ファームウェアの問題により、次のような不具合が起きる可能性があります。

  1. バッテリーの持続が不安定
  2. ボタンの反応がない
  3. 画面が真っ黒・真っ白になる
  4. タッチスクリーンの反応がおかしい

上記のような問題も、DFUモードで解決できる場合があるので、iPhoneのパーツの故障を疑って修理する前に、一度、DFUモードを試してみるのも良いかもしれません。

DFUモードを起動する前の注意点4つ

DFUモードの利用には、いくつかの注意点があります。理解した上で起動することをおすすめします。具体的な内容は次で解説します。

Appleサポート対象から除外される可能性

DFUモードを利用することで、Appleのサポートを受けられなくなる可能性があります。このDFUモードは、Appleが公式で推奨し案内している方法ではないからです。

特に、DFUモードの起動に失敗してしまい、Appleに持っていった場合にサポート対象外とされる可能性があるので、よく考えてから>DFUモードを使用しましょう。

強制初期化によってデータが消える

DFUモードは、強制的に初期化をします。初期化することで、当然これまでのデータについては、すべて消えてしまいます。

DFUモードを必要とする状況によっては、難しいかもしれませんが、できるようであれば、最新のデータをバックアップしましょう。

初期化(工場出荷時の状態)されていても、バックアップがあれば、iPhoneを復元することで、初期化前の状態に戻すことができます。

iPhoneを探すをオフにする

iPhoneを探す設定をオフにするか、Apple IDとパスワードの準備をしてください。DFUモードを使用後に初期化したiPhoneが使用できなくなってしまう可能性があるからです。

iPhoneを探す設定がオンになっていると「アクティベーションロック」というセキュリティがかかり、Apple IDとパスワードの入力が求められるからです。

設定をオフにしていれば、「アクティベーションロック」はかからないので、問題がありませんが、設定をオンのままで「Apple ID」と「パスワード」がわからない場合は、そのままの状態から抜けられないです。

そのため、「iPhoneを探す」の設定をオフにするか「Apple ID」と「パスワード」の準備は必ずしておきましょう。

iPhoneが破損している場合はDFUモードを起動しない

iPhoneに物理的な故障がある場合は、DFUモードを起動しないことをおすすめします。

DFUモードの起動は、iPhoneに正しい指示が伝達できるように再接続します。物理的な故障がある部分と再接続できなかった場合に、iPhoneが使用できなくなる可能性があるからです。

画面割れ、水没、カメラの故障、各ボタンの損傷など、なんらかの故障がある場合は、DFUモードを起動しないようにしましょう。

DFUモードを起動方法

iPhone6sとiPhoneSEまで

  1. iPhoneとPCをケーブルで接続
  2. iPhoneのスリープボタン(電源)とホームボタンを同時に長押し(10秒程度)
  3. スリープボタンを離し、ホームボタンは長押し
  4. iTunesが起動してPC画面にメッセージが表示されたらホームボタンを離す

同様の起動方法:iPhone5 iPhone5c iPhone5s iPhone6 iPhone6 Plus iPhone6s Plus

iPhone7・iPhone7 Plus

  1. iPhoneとPCをケーブルで接続
  2. iPhoneのスリープボタン(電源)と音量ダウンを同時に長押し(10秒間程度)
  3. スリープボタンを離し、ホームボタンは長押し
  4. iTunesが起動してPC画面にメッセージが表示されたらホームボタンを離す

iPhone8・iPhoneSE(第2世代)・Ⅹ以降

  1. iPhoneとPCをケーブルで接続
  2. 音量アップのボタンを押して、すぐ離す
  3. 音量ダウンのボタンを押して、すぐ離す
  4. サイドボタンを長押し
  5. 画面が暗くなるのでサイドボタンは押したまま、音量ダウンボタンを長押し(5秒間程度)
  6. サイドボタンだけ離し、音量ダウンボタンは押し続ける
    ※この時点でアップルロゴが出てきたら失敗。ケーブルを抜きやり直しが必要

同様の起動方法:iPhone8 Plus iPhone X iPhone XS iPhone XS Max iPhone XR iPhone 11 iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max iPhone 12 iPhone 12 mini iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max iPhone 13 iPhone 13 mini iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max iPhoneSE(第3世代)

DFUモードを起動できない

DFUモードに入れない場合は、接続しているケーブルを疑ってください。間違いのない手順を踏んでいるのにも関わらず、DFUモードが起動しない場合は、ケーブルが原因であることがあるからです。

特に、Apple純正品でないケーブルを使用している場合にDFUモードに入れないことがあります。うまく認識されていないことが原因です。なるべく、Apple純正品のケーブルを使用するようにしましょう。

また、ケーブルの故障も考えられます。ケーブルに問題もなく、純正品を使用しているのにDFUモードに入れない場合は、接続部分であるドックコネクタやボタンが故障している可能性もあるので、その場合は修理が必要です。

DFUモードの解除方法

  1. iPhoneとPCをケーブルで接続
  2. iTunesを起動状態のまま、強制再起動
  3. 上記で、DFUモードが解除

まとめ

iPhoneのDFUモードについて解説しました。

ソフトウェアだけでなく、iPhoneを起動、操作するための根源的な部分であるファームウェアを再インストールすることができる機能です。

自身でシステム的な不具合を解消させる方法としては、注意点もありますが、もっとも強力な方法です。

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