AQUOSを初期化する必要があるタイミングはご存知ですか?普段使用していて初期化をするようなことはありません。当然、購入時の状態に戻ってしまうので、データが全て消えてしまいます。意味もなく初期化することはありません。
ここでは、AQUOSの初期化が必要になるタイミングや初期化の手順について、詳しく解説します。
AQUOSを初期化するタイミング
AQUOSの初期化が必要になるタイミングは以下2つです。
- AQUOSを売却、譲渡、または廃棄したい場合
- AQUOSの動作が遅く、不具合が発生している場合
AQUOSをスマホ買取り店に売却したり、ご家族やご友人に譲渡したり、買い替えしたりすることにより廃棄する場合、初期化を行ってください。
スマホ内のデータは、手動で削除しても内部のストレージには記録されたまま残ります。したがって、専用のツールなどを使ってデータが復元される危険性があるため、スマホを手放す際にはしっかりと初期化を行うことが重要です。これにより、データの安全性を確保できます。
動作が重い、または不具合が起きている時
AQUOSの動作が遅くなったり、頻繁にフリーズするなどの不具合が発生した場合、初期化を行うことで改善が期待できます。これは、不具合の原因となっているアプリやデータが削除されるためです。
ただし、初期化するとデータが完全に消去されるため、あくまで最終手段として検討してください。初期化を行う前に、以下の記事を参考にして症状が改善するか確認することをお勧めします。
AQUOSを初期化する前にすべきこと
AQUOSを初期化すると、全てのデータが消去され、購入時の状態に戻ります。そのため、初期化前に以下4点を必ず行ってください。
- データのバックアップ
- Googleアカウントの削除
- おサイフケータイのデータ移行
- 端末の充電
これらの手順を実施することで、データの損失を防ぎながら初期化ができます。バックアップはWi-Fiに接続された環境で行うとモバイルデータ量を節約できます。この記事では、Androidバージョン12での手順を記載しています。
- AQUOSの「データ引継」によるバックアップ
- Google Oneを使用したバックアップ
- Googleフォトでのバックアップ
- 手動でのバックアップ
これらの方法により、下記の表に示すデータをバックアップできます。
※1アプリデータは一部しかバックアップされません。重要なアプリのデータは個別にご確認ください。特にスマホ決済アプリなど金銭が関係するものはご注意ください。
※2カメラで撮影した画像・動画のみがバックアップされます。
AQUOSの「データ引継」でのバックアップ
AQUOSのデータ引き継ぎ機能を利用すると、microSDカードにデータをバックアップすることができます。
- 電話帳
- SMS
- カレンダー
- メモ帳
- ユーザー辞書/学習辞書(S-Shoin)
- エモパー
- バックアップ手順
「ホーム画面」>「アプリ一覧」>「設定」>「バックアップとリセット」>「データ引継」
Google Oneでのバックアップ
Google Oneでのバックアップは、AQUOS以外のAndroidスマホでも利用できる便利な機能です。ただし、無料で利用できる容量は15GBまでとなるため、注意が必要です。
Google Oneバックアップを有効にする
Google Oneバックアップを有効にする手順は以下の通りです。
設定アプリを開き、「アカウントとバックアップ」>「Googleドライブ」>「データをバックアップ」>「Google Oneバックアップ」>「スライドバーを右にスライドしてオン」>「今すぐバックアップ」をタップします。
Google Oneバックアップ
Google Oneバックアップはデフォルトで有効になっています。Googleによると、「デバイスがアイドル状態で2時間充電されているときに、Wi-Fi経由で自動的にバックアップされます」とのことです。最終バックアップ日時を定期的に確認することで、より安心して利用できます。
バックアップした内容を復元するには、初期化後のスマホを起動し、画面の指示に従って操作を行ってください。
Googleフォトでのバックアップ
Googleフォトは、画像・動画用のクラウドストレージで、Androidスマホには初めからインストールされています。ただし、デフォルト設定では「カメラ」フォルダ内のデータだけがバックアップされます。
そのため、以下の手順で全ての画像・動画をバックアップするように設定してください。
バックアップを有効にする
バックアップを有効にする手順は以下の通りです。
- 「フォト」アプリを開き、右上のアカウントアイコンをタップします。
- 「フォトの設定」>「バックアップと同期」に進みます。
- 「このデバイスにある写真と動画をGoogleアカウントにアップロードする」を選択し、スライドバーを右にスライドしてオンにします。
全ての画像・動画をバックアップ対象にする
全ての画像・動画をバックアップ対象にする手順は以下の通りです。
- 上記の手順1と同じ画面で、「デバイスのフォルダのバックアップ」をタップします。
- Download、LINE、Pictures、Twitterなどのフォルダ名が表示されますので、全てのフォルダのスライドバーを右にスライドしてオンにします。
手動バックアップ
手動バックアップを行う手順は以下の通りです。
- オーディオファイル、ドキュメント、ダウンロードしたファイルをバックアップしたい場所に移動するファイル管理アプリを開きます。(機種ごとに異なります)
- バックアップしたいファイルを選択し、移動先フォルダを選択して「移動」をタップします。
Googleアカウントを削除する
Androidスマホには「デバイス保護機能」が備わっており、初期化後のスマホを無断使用から保護する役割を果たします。この保護機能が有効なスマホでは、初期化後にも以前のGoogleアカウントでログインする必要があります。
したがって、売却・譲渡の際は、Googleアカウントを削除しておく必要があります。これを怠ると、次の持ち主がスマホを使用できなくなる可能性があります。ただし、Googleアカウント自体は削除されずに残りますので、安心してください。
Googleアカウントの削除手順は以下の通りです。
- 設定アプリを開き、「アカウントとバックアップ」>「アカウントを管理」に進みます。
- 削除したいアカウントをタップし、画面下の「アカウントを削除」をタップします。
おサイフケータイのデータ移行については以下のようになります。
- 各電子マネーごとにデータ移行手続きが異なりますので、適切に移行してください。
- 各電子マネーの残高を引き継いでおかないと、初期化により残高が消去されてしまいます。初期化後の端末や新端末で残高を引き継げなくなりますので、注意が必要です。
- 端末を充電しておくことも重要です。
- AQUOS端末の初期化には長時間かかるため、事前に端末を70%以上充電しておいてください。電源が落ちることを防ぐためにも充分な充電が必要です。
AQUOSを初期化する方法
AQUOSを初期化する手順は以下の通りです。
- 設定アプリを開き、「システム」>「詳細設定」>「リセットオプション」>「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」を選択します。
- 確認画面が表示されるので、「すべてのデータを消去」をタップします。
もし初期化がうまくいかない場合や不具合が直らない場合は、以下の2種類の手順を試してください。これらはAQUOS紛失時や画面操作ができない場合に有効な手段です。
リカバリーモードで強制的に初期化する手順
- 「電源」と「音量↓」を同時に長押しします。
- Androidロゴが表示されたら、端末が2回振動したら両ボタンから手を離します。
- [Android Recovery]が表示された後、以下の操作でリセットできます。
- a. 「音量↓」で「Wipe data/factory reset」を選択
- b. 「電源」を押下
- c. [Factory Reset]の画面が表示されたら、「音量↓」で「OK」を選択
- d. 「電源」を押下
機種によって手順が異なる場合がありますので、初期化できない場合はAQUOSのホームページや取扱説明書をご確認ください。
「デバイスを探す」機能で初期化する
スマホを紛失した場合などは、「デバイスを探す」機能を使えば初期化できます。Android端末ではデフォルトで有効になっており、スマホの検出、ロック、初期化が可能です。
「Googleデバイスを探す」にアクセスし、ページ左にある「デバイスデータを消去」をクリックします。ただし、「デバイスを探す」機能を使用するには様々な条件を満たしている必要がありますので、詳細は「デバイスを探す」ページでご確認ください。
初期化ができない場合や不具合が直らない場合は、以下の方法を検討してください。
SHARPのサポートに修理を依頼する
「シャープスマホ修理のお手続き」から申し込み可能です。
修理業者や専門店に依頼する
スマホ修理店(実店舗)に持ち込むか、郵送修理を選択できます。ただし、業者選びには注意が必要です。価格や口コミを比較してから修理店を選びましょう。
まとめ
AQUOSの初期化が必要になるタイミングや初期化の手順について解説しました。不具合を解決するためや売却、譲渡、または廃棄する時に個人の情報を守るために必要です。